Open棟梁 wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

概要

コンポーネント

lon4netでは、3つの主要なコンポーネント

の設定を定義ファイルに定義できる。

アペンダ・ロガーについては、以下が参考になる。

レイアウト(Layout)

アペンダが出力するログのフォーマットを定義する。

アペンダ(Appender)

ロガー(Logger)

アペンダ種類

アペンダには以下のような種類がある。

ファイル

コンソール

イベントログ

DBMS

ネットワーク

TraceListener?

Syslog(LinuxおよびUNIX)

その他

ログ ヘッダ

定義ファイルでレイアウト(Layout)を定義することにより、
アペンダ(Appender)毎、ログ ヘッダを設定できる。

(例)

↓時間               ↓レベル ↓スレッドID ↓メッセージ
[2007/10/25 15:22:21,750], [DEBUG], [9], 任意のメッセージ

ログ レベル

定義ファイルでロガー(Logger)を定義することにより、
出力するログ レベルのフィルタを設定できる。

ログ レベルには次の5つのレベルがあり、
ロガー(Logger)のログ出力APIを使い分ける。

レベル説明
Fatalシステム停止するような致命的な障害
Errorシステム停止はしないが、問題となる障害
Warn障害ではない注意警告
Info操作ログなどの情報
Debug開発用のデバッグメッセージ

ログの種類

ログの種類毎に主要コンポーネント(ロガー、アペンダ、レイアウト)を準備

アクセス トレース ログ

デバッグや、パフォーマンス・アクセス分析で重宝する。

フォーマット

下記は、アクセス トレース ログ出力のテンプレート・フォーマット。

SQLトレース ログ

SQLに絞ってになるが、アクセス トレース ログと同様に、
デバッグや、パフォーマンス・アクセス分析で重宝する。

フォーマット

下記は、SQLトレース ログ出力のテンプレート・フォーマット。

オペレーション トレース ログ

業務のイベントをログ出力する。

設定

設定例

ローリング

既定(日付でローリング、バックアップ数管理無し)

<!-- ローリング・ログファイル出力用アペンダ -->
<appender name="ACCESS" type="log4net.Appender.RollingFileAppender">
    <param name="File" value="C:\root\files\resource\Log\ACCESS" />
    <!-- ローリングの設定 -->
    <param name="StaticLogFileName" value="false" />
    <param name="RollingStyle" value="date " />
    <param name="DatePattern" value='"."yyyy-MM-dd".log"' />
    <!-- 書き込み時の設定(追加 or 上書き、出力エンコーディング) -->
    <param name="AppendToFile" value="true" />
    <encoding value="utf-8" />
    <!-- メッセージのフォーマット -->
    <layout type="log4net.Layout.PatternLayout">
        <param name="ConversionPattern" value="[%date{yyyy/MM/dd HH:mm:ss,fff}],[%-5level],[%thread],%message%newline" />
    </layout>
    <!-- フィルタ(範囲)の設定 -->
    <filter type="log4net.Filter.LevelRangeFilter">
        <levelMin value="DEBUG" />
        <levelMax value="FATAL" />
    </filter>
</appender>

バックアップ数が固定となるローリング

指定のサイズを超えている場合にローリングを行う。
ファイル サイズは必ず、この設定値未満になるわけではない。

<!-- ローリングの設定-->
<param name="StaticLogFileName" value="true" />
<param name="RollingStyle" value="size" />
<param name="MaximumFileSize" value="10MB" />
<param name="MaxSizeRollBackups" value="2" />
<param name="CountDirection" value="-1" />

サイズ10MB(MaximumFileSize?)毎にローリングし、
下記のように、2つ(MaxSizeRollBackups?)のバックアップを保持する 。

付与される番号の順番は、CountDirection?パラメタ値により制御する。

日付とサイズを合わせたローリング

<!-- ローリングの設定 -->
<param name="StaticLogFileName" value="false" />
<param name="RollingStyle" value="composite" />
<param name="DatePattern" value='"."yyyy"-"MM"-"dd".log"' />
<param name="MaximumFileSize" value="10MB" />
<param name="MaxSizeRollBackups" value="10" />
<param name="CountDirection" value="-1" />

参考

設定の詳細は、”Open棟梁”の利用ガイド(纏め者編)の1.3節:「log4net」を参照のこと。


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